ウーバーイーツ関連のニュースです。
これは田舎ではよくあることです。高速道路を犬の散歩していた、とか笑い話になるような感じです。仕事のためでもありませんから注意で終わるんじゃないでしょうか。
(ユーチューバーみたいなのは逮捕されるかもしれません。)
ウーバーイーツの問題点は規制逃れです。
請負でやらせることで運送業免許なしに手数料を取るビジネスをやっているわけです。
無届リスク
車やバイクを使った時点で配達員は法的にアウトです。いつ逮捕かはわかりませんけどね。運送業とみなされればいろいろな罰金が加算されると思います。
車やバイクを使うなら陸運局への届出が必要みたいです。
でも、届出をしたらできるのなら運送業が参入しないのはなぜでしょう?
おそらく採算が取れないからだと思います。運送業の開業コストを鑑みたらリスクがわかるかもしれませんね。
また請負はバイトではないので国保や税金が来年からガクンと上がる可能性があります。個人事業主とした場合、経費とかも計上できますがそういうことを理解できているかどうかで後々困ることになるかもしれません。
自転車でも同じですが業務での事故は損害保険の対象外かもしれません。
自分の加入している保険を調べること、事故になったときどれぐらいの賠償になるかを想像してから急ぐようにしないと、後で高額な賠償で人生が詰むかもしれません。
自転車のながら運転の高校生がお年寄りとぶつかり賠償で両親が家を売り・・・みたいなことが現実にあります。同じことが業務中であれば損害保険の対象外かもしれません。
カーナビリスク
Uberのこの事件は、配達員が車前提でナビゲーションされていたのでしょう。
正直、ナビゲーションはあてになりません。補助的なものです。
あなた、ナビでしか地理を理解できないタクシーに乗りたいですか?
いやですよね。時間がかかって料金が上がりそうです。
交通渋滞や事故、こういった情報を無線で共有しているのがタクシーです。
業務経験や管理は大事なんです。
それを全部すっ飛ばしたのがUberです。
朝礼をしてアルコール検査する、体調の申告、こういうのがなければどうなりますか。
不法侵入リスク
もしあなたが地図を見て間違った建物に入ってしまった場合、不法侵入で通報される場合があります。見知らぬ人が集合住宅にいた場合、不審者です。そして不審者がいることを看過するといつか犯罪が起きてしまいます。ポスティングやUberのようなサービスは不審者と区別がつきにくいのです。
住所から建物を見つける場合、ネットのアプリだとかなり難しいですから間違う可能性は高いと思います。文字列の住所から検索した場合と、地図上で表示される住所が違うことがネット上の地図では結構よくあります。これはJavascriptのエラーなのか、なんなのかわかりませんが迷うリスクはあると思ってください。田舎ならわかりやすくても、都市部は建物が多数あり複雑です。営業さんなら住宅地図を使います。結構いい値段がしますから配達員が購入するのは難しいと思います。
感染リスク
いま食事配達を利用する人はどんな人でしょうか。
コロナウイルスに感染した人がいてもおかしくありませんよね。
その人は他人への感染を最小限にしようと宅配を使ってるわけで責められることはありません。ではUber Eatsの配達員はそれを考慮できてますか?あるいは体調が悪いのに無理して配ってませんか。もしそれがコロナウイルスだったら?たぶん宅配をするのなら飲食店に所属したほうが安心だと思います。消毒等も配慮してくれるはずだからです。
請負リスク
配達員は「飲食店>>Uber」からの「委託の委託」です。こういう契約は責任逃れが起こります。なにかあったとき不利になるのは配達員だと思ってください。
タカタのエアバッグの事件もトヨタからタカタに「委託」していたのです。だから、賠償をトヨタが回避できた。
同じことが配達員にも言えます。約款をよく読んでどういうリスクがあるか考えてから配達員をはじめたほうがいいと思います。
場合によっては弁護士や司法書士に相談してみるのもいいでしょう。
利用する側も日本に法人実態がない企業の場合、被害が起きたときにどうなるかを考えてみてから利用したほうがいいです。
新興企業は日本に法人登記がなかったり、あってもペーパーカンパニーでレンタルオフィスだったりします。その場合、何が起きるか。問題が起きたとき、委託先(ウーバーの場合は配達員)に責任を押し付けて、賠償能力がなかったら泣き寝入りですよ。
個人的にはこういう契約委託の連鎖はおれおれ詐欺やマルチ商法を思い出します。
ほかには新聞拡張団やフレッツ光やネットの勧誘ですね。
経験上、多重委託or請負でいいことがあるとは思いません。企業にも顧客にもいいことはありません。嫌な思いをして長期的には顧客が離れると思います。
皆さんはどう思いますか。